ハウスとは、出生時間・出生地から割り出される区分です。
サインと同様に黄道を12分割するのですが、その起点となる上昇点(ASC:アセンダント)が何座の何度に位置するかは、人によって異なります。
サインが普遍的な性質を表すのに対して、ハウスは個人がどの様な分野で活躍するかなど、実際的・具体的な場や状況を表します。
実生活において、天体の影響をどのように受け取り生かすか、ということを考える上で重要となる区分です。
12ハウスの持つ意味を簡単にご紹介します。
目次
第1ハウス
「自分」という意識のはじまり
第1ハウスの起点となるASC(アセンダント)は、誕生の瞬間、東の地平線にどのサインが位置していたかを示す重要なポイントです。
胎内から外に出て「個」として生まれた瞬間を表すため、ASCのサインやその近くにある天体は、各人の個性に大きな影響を与えます。
生まれたばかりの赤ん坊にとって、世界は初めて見るもので溢れています。
第1ハウスは、あらゆる体験を通して世界を知りながら、自分のアイデンティティを掴んでいくプロセスを表します。
このハウスにおいて私たちは、世界に対して「自分」を打ち出すことを学ぶのです。
第1ハウスが表す事柄:
資質(体質・性格・外見)
無意識的な行動の癖、人に与える第一印象
生まれたときの環境
あらゆる計画のはじまり・見込み
第2ハウス
自分は何を持っているか
赤ん坊にとって、初めて自分の所有物であると認識出来るものは、自身の肉体です。
第2ハウスは、幼児が何度も体を動かす練習を繰り返し、その操縦法を身に付けていくプロセスを表します。
このハウスにおいて私たちは、自分の肉体・感覚を駆使して生きることを学ぶのです。
第2ハウスは自由に使える「自分の持ち物」を表しますが、その中には目に見えるものだけでなく、祖先から受け継いだ才能なども含まれます。
第2ハウスが表す事柄:
金銭・収入
稼ぐための能力・手段
持って生まれた才能、センス
自己価値
第3ハウス
知性の発達
成長するにつれて、子供は家の外で(あるいは、兄弟姉妹が生まれることによって)同年代の子供たちと出会い交流するようになります。
ここで初めて、自分以外の存在(ライバル)を意識します。
1~12ハウスのサイクルのなかで、第3ハウスは初等教育期にあたり、様々な子供たちがいる中で自分を表現することを学んでいくプロセスを表します。
このハウスにおいて私たちは、様々な刺激を受けながら、自分が元々持っている資質や能力を磨き発展させるのです。
第3ハウスの表す事柄:
コミュニケーション、通信
知識、技術
近隣、兄弟姉妹
短距離の旅行・移動
第4ハウス
ホーム・心の拠りどころ
第4ハウスの起点となるICは、天底(地下)を表します。このポイントは地平線(ASC-DSCで結ばれるライン)よりも下にあるため、私たちの目には見えません。
このハウスは、私たちの根底にある帰属意識を表しています。例えば地球で生きていること・日本人であること・家族の一員であることなど……私たちは普段ことさらに意識することはありませんが、無意識的にそういった繋がりを感じ安心を得ているのです。
子供は様々な人たちとの交流を通して、共感・共存することを学んでいきます。そしてこの学びは、親・教師・地域の住人など様々な人たちによって見守られています。
第4ハウスは私たちに、生きるための精神的基盤を与えてくれるのです。
第4ハウスの表す事柄:
家庭、ルーツ
休息、眠り
不動産、墓
親(特に母親)から受ける影響
第5ハウス
自己表現欲求
第4ハウスで精神的基盤を得た子供はやがて、自分の手で何かを作り出したい、対外的に自分を表現したい、という衝動を持つようになります。
第5ハウスは、創作活動やあらゆる「遊び」を表します。そこに客観性は含まれておらず、行為自体をいかに自分が楽しみ、高揚感を得るかが示されます。
このハウスは恋愛も表しますが、ここで焦点が当たっているのは、相手の事を想って盛り上がっている自分の情感なのです。
第5ハウスにおいて私たちは、何かに熱中・没頭し、自分のエネルギーを発散させることでわくわく感を得るのです。
第5ハウスの表す事柄:
創作活動、芸術、芸能
趣味、レジャー
恋愛
(自分の創作物としての)子供
第6ハウス
自分を鍛える
第7ハウス
第8ハウス
第9ハウス
第10ハウス
第11ハウス
第12ハウス
遠方に引っ越した場合(リロケーション)