ディバインヒーリング・音叉ヒーリング(大阪)

sync

天体

主に占星術で使用する天体は、太陽・月・水星・金星・火星・木星・土星・天王星・海王星・冥王星の10個です。それぞれの天体には様々な意味づけがなされています。

各天体が象徴するものについて、簡単にご紹介します。

 

月 

年齢域:0~7歳

は地球の衛星であり、最も身近な天体です。
潮の満ち引きや出産に関係しており、私たちの気分・体調にも大きな影響を与えます(人間の体の半分以上は水分で出来ています)。

年齢域は生まれてすぐ~7歳が当てはめられています。
この時期は周囲の環境、特に母親(もしくは母親代わりの存在)から絶大な影響を受けて育っていきます。この時期に取り込んだ様々な情報や習慣がその人の基盤となり、価値基準が作られていきます。

はその人の持っている性格や快・不快のパターンを表します。
例えば出生図の牡牛座に月があると、自分のペースで物事を進めたいので急かされるのが苦手、といった性質が出てきます。

 

月が表すもの:母親、妻、女性、感情、無意識、ありのままの自分(本音)、日常生活

水星 

年齢域:8~15歳

水星は太陽に最も近い惑星で、大きさは月よりも少し大きいくらいです。
公転速度は地球よりかなり速く、約88日で太陽のまわりを1周します。また太陽から大きく離れることがないため、最も観測しにくい惑星です。
この素早さから、ギリシャ神話のヘルメス(神々の使い・伝令役である俊足の神)が関連付けられました。

年齢域は8~15歳で、義務教育の時期が当てはめられています。
家の外に出て自分と同年代の子らと出会うことで、刺激を受けながら知識を習得し、言語能力を発達させていくのです。

水星はその人の能力全般(知性、情報伝達能力など)を表すので、仕事についてホロスコープを読む際には重視する天体です。
例えば出生図の乙女座に水星があると、細かいチェックやデータ分析が得意で、優れた実務能力を発揮できるでしょう。

 

水星が表すもの:子供、きょうだい、情報伝達、コミュニケーション、脳・神経、移動、競争

金星 ♀

年齢域:15~24歳

金星は太陽の光の反射率が最も高い惑星で、大きさは地球と同じくらいです。太陽・月に次いで明るく見え、「宵の明星・明けの明星」として親しまれています。
ギリシャ神話ではアフロディーテ(美と愛の女神)が関連づけられています。

年齢域は15~24歳で、思春期~社会に出るまでの時期が当てはめられています。
様々な価値観に触れて他者と自分を比較したり、趣味や恋愛に熱中したりと、様々な感情体験を通して自分の感性を育んでいきます。

金星はその人の感性や嗜好を表し、恋愛についてホロスコープを読む際には重視する天体です。
例えば出生図の牡羊座に金星があると、スピード感を好みます。ハンター気質のため、恋愛においてはストレートに相手に向かっていく傾向があるでしょう。

 

金星が表すもの:未婚の女性、美、調和、喜び、感受性、欲望、お金

太陽 ☉

年齢域:25~35歳

太陽は太陽系の主役となる天体です。重量は木星の1000倍ほどあり、太陽系の惑星はみな太陽の重力の影響下にあります。
みずから光を発する太陽系唯一の恒星であり、人生の目的を象徴しています。

年齢域は25~35歳が当てはめられています。
多くの人はこの時期に社会に出て活躍し始め、結婚・出産によって責任や役割が生じてきます。金星期を過ぎ、自分自身で人生を作っていく時期が始るのです。

太陽はその人の社会性や、核となるもの、「この世界で何がしたいか」を表します。
例えば出生図の水瓶座に太陽があると、一歩先を行くようなユニークなセンスの持ち主で、自分独自の世界・普遍的な世界を追求することを志向します。

 

太陽が表すもの:父親、夫、男性、意識、自分自身、目的、社会に対して見せる顔(建前)

火星 ♂

年齢域:35~45歳

火星は地球のすぐ外側を公転している外惑星で、赤く輝いて見えます。
これは、火星の表面が酸化した鉄を多く含む岩石に覆われているためですが、古代の人々はこの色から戦い・血を連想し、ギリシャ神話では軍神アレスが関連づけられています。

年齢域は35~45歳が当てはめられています。
太陽期に定めた目的や目標に向かって、行動力を発揮する働き盛りの時期です。対外的に自分をアピールすることで、昇進・昇格するなど社会的に認められていきます。

火星はその人の実行力や情熱を表します。
例えば出生図の獅子座に火星があると、エネルギーは大変強く率先力があります。自己表現が派手めになるため人の注目を集めやすく、堂々たる勢いを感じさせるでしょう。

 

火星が表すもの:若い男性、性的エネルギー、行動、主張、戦争、刃物、事故

木星 ♃

年齢域:45~56歳

木星は太陽系で最も巨大な惑星で、その輝きは金星に次ぐ明るさです。太陽とよく似た成分でできており、あと80倍重ければ恒星になっていたかもしれない、と言われています。
公転周期が約12年である木星は、古代中国においては「歳星」と呼ばれ、その運行によって年が数えられていました。
ギリシャ神話では神々の王ゼウスが関連づけられています。

年齢域は45~56歳が当てはめられています。
バリバリ働く火星期を過ぎて人を育成する立場になるなど、自分の果たす役割が変わってくる時期です。
個人の社会的能力の向上を目指し戦うことから徐々に離れると、寛容さや余裕が生まれてきます。

木星はその人が幸運に恵まれる分野・要素を表します。
例えば出生図の7ハウスに木星があると、人からチャンスがもたらされたり、優しいパートナーと結婚したりと、対人関係においてラッキーを感じることが多くなるでしょう。

 

木星が表すもの:祖母、保護、幸運、拡大、肯定、鷹揚さ、怠惰

土星 ♄

年齢域:56~70歳

土星は肉眼で観測可能な太陽系惑星の中では、地球から最も遠くにあります。
天王星が発見される以前、土星は太陽系の果てにあると考えられたため吉凶両面で神格化されていました。
公転周期は約29年と5惑星(木星・火星・土星・金星・水星)の中で最も遅く、ギリシャ神話ではゼウスの父親・クロノス(農耕の神)が関連づけられています。

年齢域は56~70歳が当てはめられています。
年齢を重ね様々なことを経験してきて、「個」が完成する円熟期です。
体力の衰えを感じ始めるなど、今まで通りにはいかないと感じる場面もありますが、実績により信用・信頼を得て、説得力や威厳が備わってきます。

土星はその人が苦手に感じやすい分野・要素を表しますが、それと同時に大きな実りがもたらされる可能性も示しています。
例えば出生図の1ハウスに土星があると、自分はまだまだだ、と感じてしまい若い頃はなかなか自信が持てない傾向がありますが、
経験を積みコンプレックスが和らぐにつれて、包容力を備えた頼れる人になっていくでしょう。

 

土星が表すもの:祖父、老人、安定、形式、現実、制限、境界

 

天王星・海王星・冥王星はトランス・サタニアン(土星を越えた)天体と呼ばれます。
これらの天体には、宇宙の意識を太陽系の中に持ち込む役割があります。

天王星 ♅

年齢域:70~84歳

天王星は1781年、ヨーロッパで発見されました。公転周期は84年と人間の一生と同じ位の長さで、自転軸が約90度傾いているのが特徴です。
この惑星の発見は、土星までしか認識されていなかった世界に新たな意識をもたらしました。産業革命やアメリカ独立戦争の時期に発見されたこともあって、変化・改革を象徴する天体とされています。

年齢域は70~84歳が当てはめられています。
土星期に社会での責任を果たした後には、自由に人生を楽しむ時期がやってきます。

天王星はローカルなルールや既成概念を越えることを表します。
ハプニングをもたらす星と言われることもありますが、この星のエネルギーがあるからこそ、現状を変え進化していくことが出来るのです。
出生図上の主要天体にトランシットの天王星が重なる(もしくは対向になる)ときには、大きな変化が起こる可能性があります。

 

天王星が表すもの:変革、独立、個性、分離、インスピレーション、電気・電磁波、発明家

海王星 ♆

年齢域:84歳以降

海王星は1846年、ヨーロッパで発見されました。巨大な氷惑星(天王星型惑星)で美しい青色をしており、ローマ神話の海神ネプチューン(ギリシャ神話のポセイドン)が関連付けられました。
公転周期は165年と人間の一生を越える長さであるため、集団意識や集団無意識など、個人の範疇を越えた領域を表す天体とされています。

海王星は「目に見えないもの」、夢・幻想・神秘体験などを象徴します。
この星のエネルギーを体験する際には、一時的に自己を失くした状態となるのです。
我々の持つ善悪の概念を越えたエネルギーはコントロールすることが難しく、この星が強力に働くと翻弄されてしまう場合もあるかもしれません。
しかし海王星のエネルギーがあるからこそ、人類は新しいヴィジョンに到達することが出来るのです。

 

海王星が表すもの:夢、芸術、イマジネーション、拡張、水、海、インターネット

冥王星 ♇

年齢域:なし(死後)

冥王星は1930年に発見され、当時は太陽系の一番外側の惑星とみなされました。
そしてこの世の終わり・冥界を司る神、ローマ神話のプルート(ギリシャ神話のハデス)の名がつけられました。
しかし2006年、冥王星は準惑星に分類されることになりました。海王星の外側には小天体が多数存在しており、冥王星はそのなかの1つであることが判明したためです。
月よりも小さい星ですがその影響力は非常に強く、準惑星となった現在も、占星術においては重要視される天体です。
公転周期は249年で、太陽系の外の銀河からの影響に関わるとされています。

冥王星は、死と再生、根底からの変化や修復を表します。
この星がもたらす出来事は私たちの理解の範疇を超えてくることが多く、徹底的でほどほどということがありません。
まさに生まれ変わるような経験をもたらし、そのあと元に戻ることはないでしょう。

天体は、公転速度が遅いものほどもたらす影響が深く、大きいといわれます。
冥王星は10天体の中で最も公転速度が遅いので、ゆっくりと時間をかけて、集団の意識を変容させるようなテーマを受け持っているのです。

 

冥王星が表すもの:死と再生、極限・限界、強制力、支配、先祖、原子力

 

 

参考文献:「完全マスター 西洋占星術」松村潔著、「実習 占星学入門」石川源晃著、「Newton 新太陽系」2009年4月号

 

 

更新日:

Copyright© sync , 2024 All Rights Reserved Powered by STINGER.